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遊びと生活と学習の記録。

簿記学習メモ②(商業簿記:建設業の会計)

建設業の会計

工事契約

工事契約:請負契約のうち、基本的な仕様や作業内容を顧客の指図に基づいて行うもの。例えば建設業では受注時の顧客との契約により受け取る金額が確定する。受注⇒着工⇒完成引き渡しの流れ。

工事契約の収益認識

A)進捗度の見積もりが合理的に出来る場合:工事進行基準。工事進捗基準で収益計上する場合、①工事収益総額②工事原価総額③決算日における進捗度で収益を見積もる(原価比例法)。

工事収益総額*決算日における進捗度=当期までの工事収益

※決算日における進捗度:決算日までに発生した工事原価/工事原価総額

B)進捗度の見積もりは合理的に出来ないものの、履行義務を充足するたびに費用を回収できる場合:原価回収基準。回収することが見込まれる費用の金額分の収益を認識する。

※完成時点で、これまで計上した費用=収益分と工事収益総額との差額を収益として認識する(最終年度にしか収益認識されない)

C)完成引き渡しまでの期間がごく短い場合:工事完成基準。完全に履行義務を充足した時点で収益を認識する。

建設業の勘定科目

売上高⇒工事収益完成工事高

売上原価⇒工事原価

売上総利益⇒工事利益

売掛金⇒工事未収入金

仕掛品⇒未成工事支出金

買掛金⇒工事未払金

前受金⇒未成工事受入金or契約負債

建設業の会計処理における個別の仕訳

契約時の前受金

契約時に工事代金の一部を受け取ったときは、未成工事受入金を計上する。

<仕訳>
現金/未成工事受入金

費用発生時

それぞれの勘定科目で処理。未払いがある場合は、工事未払金を計上する。

<仕訳>
材料費・労務費など/現金など
材料費・労務費など/工事未払金(未払いがある場合)

決算時

進捗度に応じて工事収益を計上する。後日代金を受け入れる場合は工事未収入金を計上する。未成工事受入金を契約時に受領していた場合は、そちらを優先して取り崩す。
建設中の工事に関わる原価は未成工事支出金に振り替え、工事収益に対応する部分のみ未成工事支出金から工事原価に振り替える(一旦、未成工事支出金に振り替える点に注意)

<仕訳>
未成工事受入金/工事収益(対応する部分のみ)
工事未収入金/工事収益

未成工事支出金/材料費・労務費など
⇒工事原価/未成工事支出金(工事収益部分)

工事収益総額を変更した場合

工事収益総額を変更した場合は、変更後の工事収益総額を元に当年度までの工事収益を計算し、過年度まで計上した工事収益を引いて当年度の工事収益を計算する。

原価総額を変更した場合

工事進捗度を変更後の見積工事原価総額を元に計算する。

工事契約から損失が見込まれる場合

赤字工事の可能性が高く、金額を合理的に見積もれる場合には、工事損失引当金を計上する。引当金に繰入する場合には工事原価から繰り入れ、工事進捗などで確定した段階で工事原価に戻し入れる。

<仕訳>
工事原価/工事損失引当金(当期までに原価として計上すべき部分は当然原価として扱う)

⇒工事損失引当金/工事原価(進捗・完成した損失相当部分は戻し入れる)