teke teke my life

遊びと生活と学習の記録。

簿記学習メモ⑦(商業簿記:デリバティブ、ヘッジ会計)

デリバティブ取引の処理

先物取引

売り手と買い手が将来の一定の時期に一定の商品を約束した価格で受け渡す約束。信用保証金を差し入れる(委託証拠金)ため、先物取引差入証拠金を計上する。決算時には、相場の変動に伴う正味の債権・債務を先物取引差金として時価評価し、評価差額を先物損益として認識する。洗い替え方式の場合は期初に反対の仕訳を計上する。

決済時は差額部分の受払のみが行われ、確定した先物損益を計上する。また、委託証拠金の返還を行うため、取引時と反対の仕訳を行う。

<仕訳>
【取引時】
先物取引差入証拠金/現金(委託証拠金の額)

【決算時(益が発生している場合)】
先物取引差金/先物損益(当初取引時と時価の差額。損が出ている場合は逆)
⇒先物損益/先物取引差額(洗い替え方式の場合のみ、期初に反対仕訳を入れる)

【決済時】
現金/先物取引差入証拠金
現金/先物損益(益の場合)

金利スワップ取引

金利スワップ取引は権利と義務を交換するものであり、契約時には等価であり、委託証拠金も発生しないため、仕訳は発生しない。

利払い時には、受け払いの純額を支払利息・受取利息として計上する。金利スワップ差益・差損で処理する場合もある。

決算時には金利スワップの価値を金利スワップ資産・金利スワップ負債として時価評価し、評価差額は金利スワップ差損益として処理する。

<仕訳>

【取引時】
仕訳なし

【利払い時】
支払利息/現金
現金/支払利息(益部分)

【決算時】
金利スワップ資産/金利スワップ差損益(負債の場合は逆)

オプション取引

特定の資産をあらかじめ決めた期日にあらかじめ決めた価格で売買する権利。買い手側が選択できる。オプション料を売り買いする。

オプションを購入した場合、オプション資産を計上する。決算時には、時価を見直し、差額はをオプション損益として計上する。権利行使日に損益が確定し、差額はオプション損益として計上する。行使しない場合は権利であるオプション資産部分を損として計上する。売り手の場合は逆になる

<仕訳(買い手側。売り手は逆サイド)>

【取引時】
オプション資産/現金
【決算時】
オプション資産/オプション損益(差額を計上。益の場合。損の場合は逆。)
【権利行使】
現金/オプション資産
現金/オプション損益(損の場合は行使しない)
【権利行使せず】
オプション損益/オプション資産

ヘッジ会計の処理

ヘッジ会計

デリバティブ取引を価格変動のヘッジ手段として用いる場合、ヘッジ取引としてヘッジ会計を適用できる場合がある。ヘッジ会計には繰延ヘッジ(原則)と時価ヘッジ(容認)の2つがある。時価ヘッジはその他有価証券のみに限定されている。

繰延ヘッジ

ヘッジ手段の損益・評価差額を純資産の部で繰延ヘッジ損益として繰り延べる。契約時は通常のデリバと同様の処理となる。決算時には損益・評価差額は繰延ヘッジ損益として計上する。洗い替え方式の場合、期首に反対仕訳で評価を戻す。決済時は、通常のデリバ取引の処理と同一。

<仕訳>

【取引時】(先物取引でヘッジしている場合)
先物取引差入証拠金/現金

【決算時】
先物取引差金/繰延へッジ損益(益の場合)

時価ヘッジ

ヘッジ対象である資産または負債に関わる相場変動を損益に反映させることで、損益とヘッジ手段に関わる損益を同一の会計期間で認識する。

契約時は通常のデリバと同様の処理となる。決算時には損益・評価差額は投資有価証券評価損益として計上する。洗い替え方式の場合、期首に反対仕訳で評価を戻す。決済時は、通常のデリバ取引の処理と同一。

<仕訳>

【取引時】(先物取引でヘッジしている場合)
先物取引差入証拠金/現金

【決算時】
先物取引差金/投資有価証券評価損益(益の場合)