なんだかんだ、珈琲については結構長く趣味として続けているので、何かの参考になれば、ということで、ぼくの使っている器具などについて、記録しておきます。割とスタンダードなほうだとは思います。
- ①抽出器具(ドリッパー・サーバー)
- ②ケトル
- ③ペーパードリップ以外の方式について
- ④コーヒーミル
- ⑤コーヒーメーカーへの移行
- ⑥趣味の行きつく先である豆の焙煎の内製化について
- ⑦豆、どこで買う?
- ⑧10年超の趣味を経ての雑感
①抽出器具(ドリッパー・サーバー)
ハリオV60のドリッパーとサーバーを愛用しています
ぼくは10年来、HARIO製品をずっと使っています。10年前、V60が枻出版社(経営破綻したらしいですね…)の入門書で最新のスクリュー型!みたいな紹介をされていて、カリタやメリタ製品の台形のデザインと比べて、どことなく洗練された感じに惹かれて購入したと記憶しています。
V60はカラーが豊富で、普通のクリアなタイプ、ブラウン、レッドと色々あって、消耗品であることもあって、色々持っています。最近では珈琲王2付属のクリアブラックカラーなんかも入手しました。
個人的には、クリアカラー系がV60!という感じがするので、やっぱり好きですね。
コーヒーサーバーも色々なカラーを持っていますが、一番気に入っているのはオリーブウッドのV60 01サイズのサーバーです。3000円ぐらいとちょっとお高め。
ハリオ以外の三角錐型も良いのですが、あまり縁がありませんでした
三角錐型の製品にはコーノ式やケメックス(ポッドと一体になったおしゃれなやつ)などもありますが、コーノ式はどこで売っているのかよくわからないのと、スクリューがついているハリオV60のほうがなんとなく機能的な感じがしたし、ケメックスは単純に高かったので避けました。
ケメックスを使っている記事があると、なんとなくいけすかないなーという感覚を受けるのは、社会人になってすぐの当時、手が出なかったというのはあるのかもしれないですね。
今ならケメックス買っちゃうかも
芸能人がコーヒーにハマってるんです、といった際にケメックスが良く出てきますが、まあぼくも社会人になってすぐではなく、お金に余裕があるいま、コーヒーに凝り始めるのであれば、ケメックスをとりあえず買ってしまうだろうと思います。
それぐらい、一目見て美しいデザインではありますよねー。1回ぐらい買ってみたいなーと思わなくはないです。洗うの面倒くさそうだからあれだけど。
②ケトル
ケトルはホーロー製がやはりかっこいいので、カリタの「コーヒー達人」を愛用
ケトルは、最近はあまり使っていないけれど、カリタのペリカン口のホーロー製ケトル「コーヒー達人」を使用しています。合羽橋で月兔のホーローケトルと迷って、「コーヒー達人」のペリカンシールに惹かれて買いました。
真っ赤なカラーがおしゃれで良いのです。
但し、持ち手がホーロー製だと不便な面はあります
赤のケトルを同じく赤色のV60ドリッパーと、オリーブのハリオコーヒーサーバーを一緒に使うとめちゃくちゃ雰囲気が出るのですが、火にかけると本体と一緒に取っ手と蓋が一緒にめちゃくちゃ熱くなってしまうという難点があります。
また、入れてる最中に蓋を抑えていないと一定以上の角度に傾けると蓋が取れちゃうとか、取り回しはかなり悪いですね。両手にミトンが必須です。それも妙味なのですが…。
今買うならハリオのケトルとか、持ち手が木のモデルを買っちゃうだろうな…。
③ペーパードリップ以外の方式について
ペーパードリップはやっぱりらくちん
ペーパードリップ以外の方式(ネルドリップ、サイフォン、フレンチプレス等)については、粉が捨てづらい、メンテナンス負荷が高い、といった点から、試してみたことがないです。メンテナンスも含めて、やはりペーパードリップはコスパが良いと思いますね。
エスプレッソだけは、専用器具がないと抽出できないので、ビアレッティの直火式エスプレッソマシン(モカエキスプレス)を持っていますが、これはこれでメンテナンスコストが高いので、めったに使わないです。デイキャンプなどで使うと楽しいけどねー。
ただ、どの方式もペーパードリップの簡易さとは違う愉しみがあるはずなので、決してペーパードリップがベストだと言う気はないです。日常的に常飲するにはペーパードリップが一番楽だ、というだけですね。
④コーヒーミル
手動で挽くのは面倒でメリットもあまりない
最初のころは、手動のもので豆を挽いていましたが、毎日手で豆を挽くのは結構しんどいと感じて、半年ぐらいでやめました。電動式と比べて優位性があるわけでもないのに、日常的に飲むものを時間をかけて挽くのは無駄です。
早々にカリタのナイスカットミル(シルバー)を購入して電動化したわけですが、ミルに関しては、電動を買うことを心の底からお勧めします。絶対電動になると思うなぁ…しんどいもん。
いや、一回ぐらい試してみたり、電動のサブとして持つのは良いかとは思うけど。
ナイスカットミルはデザインも機能も完成されていて素晴らしい。高いけど
ナイスカットミルは当時の実勢価格で2万円超と当時18万円ぐらいしか収入がなかった自分からすれば、めちゃくちゃ高い買い物だったのだけれど、結局買ってから10年、使わない日はないぐらい使っているので、正しい選択でした。
ナイスカットミルはデザインも非常によく、特にシルバーのステンレスの受け皿はこれ以上なく、かっこいいです。
それ以下の価格帯では不十分なのも事実で、コスパで言ってもナイスカットミル一択
電動ミルは安いものもありますが、5000円ぐらいでベストバイとされるメリタの珈琲グラインダーも、ナイスカットミルと比較して、結構ストレスのたまる仕様ではあり、デザインもあまり良くはありません。
正直、一足飛びにナイスカットミルを買ってしまうのをお勧めします。毎日、何年も使うものだし、元は取れます。
⑤コーヒーメーカーへの移行
やっぱり自分で淹れるのはめんどうなのでハリオの「珈琲王」を購入
手で豆を挽くのをやめて、しばらく経ってから、どうにも朝から頑張ってお湯の温度を適温に調整しながら蒸らして丁寧に手で淹れる工程が面倒になってしまいました。
ウマい珈琲は飲みたいが、自分では淹れたくない、という気持ち。さすがに1000回ぐらい珈琲淹れたら飽きるよね…。
とはいえ、いわゆるコーヒーメーカーはなんとなくコーヒーに拘りがあるように見えないし、かっこわるいなーと思っていたら、タイミングよく、HARIOから手淹れと同等の行程にこだわって作ったコーヒーメーカーである「珈琲王」が出たので、即購入しました。そのころにはそこそこお金もあったしね。
「珈琲王」なら味は手で淹れるのとあまり遜色ないというか、平均的には手で淹れるより美味い
抽出器具メーカーのHARIOだからこその「V60で珈琲を淹れるときに面倒なのは温度調節と蒸らしと適量の湯をのの字に注ぎ続ける作業だよね」という発想の製品で、もう6年ぐらい使っているけれど、味わいは手で淹れるのと遜色なく、メンテナンスも非常に楽で毎日使っています。壊れたら、「珈琲王2」を買うと思うなぁ。
(とか言ってたら壊れたので修理に出したら「珈琲王2」になって帰ってきました)
しかし、お湯が適温で適切な量適切なタイミングで出るだけの機械が1万円以上するというのは、現代におけるバルミューダザトースターに近いものな気がしますね。
⑥趣味の行きつく先である豆の焙煎の内製化について
焙煎はハードルが高いわりに得るものが小さい
コーヒーが好きなひとの趣味のレベルには、
- ①粉のまま買ってコーヒーメーカーに投げ込む人
- ②豆で買ってきてミル一体型のコーヒーメーカーに投げ込む人
- ③別のミルで挽いて自分で手で淹れる人
- ④生豆を煎るところから始める人
といった段階があるような気がしていますが、ぼくは趣味的な③を毎日実施する生活にあこがれて、③からスタートして、結局④にたどり着いていないです(生豆を自分で焙煎するのは、においと煙の問題があるので、ハードルが高い)。
ただ、専門店(カルディのことではない)で生豆を買うのと、焙煎してもらって買うのとで値段の差は基本的にないので、わざわざ自分で焙煎する必要性がないというのはありますね。
焙煎度合いは専門店なら大抵指定できるので、実はオリジナルブレンドは焙煎しなくても作れる
たいていの専門店では、焙煎度合いも指定できるし、オリジナルブレンドは豆を焙煎しなくても混ぜれば作れます(一時期、自分も作っていた時期があった)。あまり生豆を焙煎する行為に意味はないかなーという気はしますね。
キャンプでやってみたい、みたいな気持ちはありますが、それぐらい。
⑦豆、どこで買う?
「産地」と「焙煎してからの鮮度」が重要
色々と拘って通販で買ってみたりしていたのだけれど、結局のところ、「豆で買う」&「産地が同じ」場合、概ね「焙煎をしてからの日数」が味に占める割合が多いことがわかったので、焙煎してすぐに入手できる先で購入すること以外は気にしないことにしました。
(もちろん、焙煎の上手い下手やブレンドの妙はわかるし、ときどきそういう拘り系を買って飲むけど、常飲するのであれば、そこまでのレベルは必要ない、という整理です。)
ただそうはいっても、ネットで購入するとどうしても量が多くなってしまうし、少しこじゃれた店で買うと、100g1000円したりと妙に高かったりして、結構店選びは難しいですね。
まあ一つ言えるのは「とりあえず、カルディで買うのはやめよう」ということですね。
首都圏ならコーヒーローストGrがコスパ抜群でおすすめ
個人的に安定しているなーと思うチェーンは「コーヒーロースト」Grです。FCでチェーン展開している関係で、店によって若干毛色は違うものの、廉価に焙煎したてを提供する、というのが基本スタンスなのはどの店も変わらないですし、豆の入手元は同じなので、極めて安定しています。
少しお高い豆も置いてあるにはありますが、200g900円~1300円ぐらいの商品が中心で、安定して美味しいです。
(「コーヒーロースト」Grの店が優れているところを理屈づけると、焙煎の仕方が200g単位のガス火の自動焙煎機なので店主の腕にさほど左右されない、豆も本部の一括仕入れによるディスカウントが効いており個人経営店と原価が違う、ということだと思います。)
一般的なスペシャリティコーヒーにおいて、コーヒーローストGrのコスパを超えるのは相当難しい気がしますね。もちろん、コスパだけではない、ということも理解しますが、日常的に飲むもののコストはやはり気になります。
⑧10年超の趣味を経ての雑感
いまは珈琲王中心だけど、手で淹れる楽しみをもっと味わいたい
珈琲王を導入する前は、休日ぐらいは手で淹れようと思っていたのだけれど、気分は兎も角、手で淹れるよりも珈琲王で淹れた方が安定して美味しい(当たり前)という事実に気が付いてしまったので、手で淹れるのは、本当に淹れたくなったときだけで、年に数回程度になってしまいました。
趣味のレベルで言えば、どちらかと言えば「②豆で買ってきてミル一体型のコーヒーメーカーに投げ込む人」に近くはなってきています。
まあ、それだけ良い製品に巡り合えたということで、幸せなことなんだとは思うけれども、手で淹れる生活に拘っていたら、それはそれで、なんとなく幸せだったのかもしれないなぁ。とも思いますね。サイフォンとか、改めて使ってみたいなー。
野外での珈琲趣味はちょっと考えてみたい
最近はデイキャンプや焚き火などにも手を出したりしているので、家の中では珈琲王2に活躍してもらうとして、外で自分で煎ってみたり、手動で挽いてみたり、というのを楽しんでみるのも良いかな、と思っている今日この頃です。
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