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2020年4月に読んだ小説の感想(十二国記、リプレイ)

月の影影の海他 十二国記/小野不由美

ホワイトハート文庫版が思い出深い

十二国記を読み返していたりしました。「図南の翼」が特に好きなのですが、「風の海 迷宮の岸」以外はやはりどれも面白いですね。(「風の海迷宮の岸」だけは、相変わらず長い割に、見どころが少なく、がっかりする。番外編ではあるが「魔性の子」も、どちらかというとホラーの類で、何とも言えない)。

十二国記は、中学生のころにホワイトハート版に触れたのが初めてで、当時、学校の図書館や公共図書館に比較的共通して置いてある数少ないライトノベルのひとつだった記憶があります。まあ、地域や学校によって、置いてあるものはまちまちだったような記憶もあるし、自分の行動範囲の中で、そうだっただけだろうとは思うのですが。

今のライトノベルの雰囲気からすると、十二国記はライトノベルに入らないような気もしますが、当時はまだこういった容赦のない羽目にあうファンタジーが相応にあったように思いますね。まあ、それでもだいぶライトノベルではないかもですが

大人になった今読むと、自分の生き方に反省する部分もある

中学生や高校生のころに読んだときに、「月の影影の海」や「風の万里 黎明の空」や「図南の翼」で示される自発的な生き方に衝撃を受けた覚えがありますが、社会人になって、相当の年月が過ぎた今になっても、初登場時の祥瓊や鈴のような幼い思考をしている自分に気づかされて、ぐらぐらとします。

自分も、十二国記のメインキャラクタのように、仕事やお役目をうまく呑み込んで、地に足のついた生き方をしていきたいとは思うのですが、中々そういかない部分はあります。

少し前までは、だいぶ大人に近づいたと思っていたのに、ずいぶんと足踏みをして、戻ってきてしまった感じがしますね。

まあ、十二国記の世界と比べると、現実では生きるか死ぬかのような世界ではないし、余裕がある分だけ、悩めやすいのだと思いますが(十二国記でも、結局のところ、悩んでいるのは余裕のある身分だった人ばかりだし…)。

 リプレイ/K・グリムウッド

生き方に迷ったときに読むと元気がもらえる作品

K・グリムウッドの「リプレイ」を再読しました。北村薫の作品のモチーフになった、ということで読んだ作品だったのですが、文庫本を多く手放したときにも、手放す気がしなかった作品です。再読するのは、10年以上ぶりな気がする。もっとかも。

昔読んだときには、読みにくさというか、入ってきづらいような印象を感じたものだったのですが、いま読み返すと、そうでもなかったですね。まあ、大まかな文脈を覚えているといのもあるのでしょうが、昔より、文章を読む速度は速くなっているように思います。読解力の向上を感じます。

「リプレイ」は、最終的に今を生きられる幸福をたたえる物語です。自分の一度きりの人生だから、仕事も人間関係も、あきらめて受け入れるのはやめて、自分にとっての最善を探そう、という話ですね。

まあ、正直難しいんだけど、そうも言ってらんないよね

それは、強いひとにしかできないように思えますし、正直、なかなか難しいように思うけれども、本来そうしていくべきである、ということなんでしょうね。

流される中で会った困難ではなく、選んだ結果として、待ち受けている困難であれば、わがこととして、立ち向かえるということでしょうかね。難しいなぁ。

 

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