知人と「40代になる前に富士山登りに行こうぜ」という話になり、前段として、定期的に低山ハイクを行うことになりました。
ただ、そういう話になったはよいものの、登山用具も全く持っていなかったので、とりあえずモンベルでトレッキング向けの装備品を一式買ってきました。
サンダーパスジャケット以外にも色々と購入したのですが、一旦、日常使いもしているサンダーパスジャケットについて感想を記録しておきます。
モンベルのレインウェアラインナップ
レインウェアラインナップの全体像
価格差は基本的に素材の差が大。ドライテックはお財布に優しい
モンベルのレインウェアは以下のラインナップです(HPより抜粋)。
モンベル | 「レインウエアガイド」素材や機能を知り、最適な1着を選ぼう | (montbell.jp)
防水透湿性能はゴアテックスファブリックス>ゴアテックスインフィニアム>ドライテックの順番で、左側が高い性能の素材を使っています。
もちろん、防水透湿性能が高い方がお値段も高いです。
高い防水透湿性能を求めるのであれば、ストームクルーザーやレインダンサー、そこまでは不要で、エントリーモデルを求めるならサンダーパスやレイントレッカーあたりが選択肢になります。
軽量性を兼ねるモデルの方が少しお高め
上が軽量性重視、下が耐久性重視になります。中央は軽量性と耐久性をバランス良く両立させたモデルです。
耐久性を上げるほうが軽量化するよりも容易なためか、上位素材の場合は軽量性重視の方が高いです。
軽量性重視とバランス型の価格差は1000円程度と、ほとんど金額に差はないものの、例えば、最軽量のバーサライトジャケットは134gとストームクルーザージャケットの254gと比較して半分の重量です。重量を比較すると相応に差はありますね
(100gの差がどこまで感じられるかはともかく)
サンダーパスジャケットと他のジャケットの比較
サンダーパスジャケットは下位性能の商品
サンダーパスは、モンベル独自のドライテック採用なので、モンベルのレインウェアの中では安い価格帯の商品になります。
(尚、サンダーパスよりもレインハイカージャケットの方が安いです。サンダーパス12000円に対してレインハイカー10000円の2000円の差なので格差はほとんどありませんが)
上位素材の商品は防水透湿性能がグレードアップ
前述の通り、上位の商品は、防水透湿性が上昇する形になります。
また、軽量性も重視した商品になると、元から軽いレインウェアですが、さらに軽くなります。
価格の差で言えば、「サンダーパスジャケット」と同じ耐久性重視でゴアテックスファブリックス採用の「レインダンサージャケット」の差は9000円程度の差です。
よく比較される「ストームクルーザージャケット」は25000円と、サンダーパスジャケットと比較すると倍近い価格になります。
よく「ストームクルーザージャケットを大事に使うより、サンダーパスジャケットを雑に使って買い替えたほうが良い」と言われますが、確かに価格差がこれだけあるとそうかもしれません。
サンダーパスジャケットでも基本性能は十分
サンダーパスジャケットはモンベルのレインウェアの中では安いラインの商品ではありますが、モンベルの製品は、どの商品も登山時に使用するレインウェアとして十分な性能を確保しています。
よって、よほど高機能な製品を必要としているのでなければ、サンダーパスジャケットでもレインウェアの性能としては十分足りています。
例えば、ジッパーからの浸水を防止する機能はもちろんサンダーパスジャケットにもついています。
また、不要時にフードをまとめる機能や、袖口をしっかりと絞るベルクロなど、上位商品にもついている機能はほぼ網羅されています。
サンダーパスジャケットを実際に着用した感想
レインウェアとしての性能
雨に対する無敵感はすごい。ほぼ気にならない
モンベルのレインウェアの中では安いラインなのですが、十分以上の防水透湿性能を発揮してくれるため、雨に対する無敵感が凄いです。
レインウェアってこんなに性能良かったんやな…と思わせられました。
よく、オールウェザー系のアウターを着た外国人の方が平気で傘を差さずに外を闊歩している姿を見ますが、確かに、同等以上のレインウェアを着ていれば、ああいうムーブになる気もします。
着用している限りにおいては、雨はほぼ気にならんもんなぁ…。
(文化の違いもあるのでしょうが…)
後処理も楽
撥水性能が高く、水をしっかりとはじいてくれるので、濡れたあとの処理もかなり楽で、タオルなどで水を簡単に落として、ハンガーにかけておけばすぐに乾きます。
ハードに使った場合に撥水性能がいつまで続くのかはちょっとわからないところはあるものの、価格帯もべらぼうに高い商品ではありません。
極論、定期的に買い替えていける価格帯です。
(そこまでハードに使う予定はないですけどね)
尚、メンテナンスとしては、洗濯+アイロンで撥水性能が回復するそうです。
撥水性能が戻らなくなってきたら撥水性能を戻すためのスプレーを噴霧するのが基本のようです。
スタッフバッグに簡単にしまえるのはよい。コンパクト
サンダーパスジャケットにはスタッフバッグが付いており直径10㎝、高さ20cm程度のサイズに畳んでコンパクトに収納することが可能です。
普通に折って丸めればスタッフバックにめちゃくちゃコンパクトに収まるため、あまり荷物を増やさずに持ち運ぶことができます。重量も、300g程度とペットボトル1本よりも軽いです。
夏になると晴れている状況で着るにはさすがに暑いので、コンパクトに持ち歩けるのは非常に良いですね。
適当にリュックに入れておけば、いざというときにすぐ使えます。
着心地、デザイン
レインウェア感はあまりない
モンベルのジャンル分けでは全天候で利用可能なレインウェアとして分類されてますが、レインウェア感はあまりなく、着心地は非常に良いです。
いわゆるレインウェアの蒸す感じやガサガサとした着心地ではなく、サラッとしており動きが阻害される感じもほとんど感じません。
この辺、山で動き回るときの快適性が担保されていることがよくわかる着心地で非常に良いですね。
思ったよりもかなり快適
上記の通り、レインウェア感はほとんどなく、めちゃめちゃ快適です。
晴れているときでも着用していて違和感がなく、普通の上着と同様に着用できます
(もちろん、多少素材の硬さは感じますが、ユニクロのブロックテックパーカーなどと比較して、圧倒的に着心地が良いですね)
特に、降水時は湿気も遮断されるのか、通常の服装で傘を差している状態よりも快適に過ごすことができます。
日常使い出来なくもないですね
サンダーパスジャケット、結構明るめのカラーで色味の切り替えしもあるデザインになっているため、日常使いするにはちょいキツイのかなーと思っていました。
ただ、実際に着用してみると、意外と素材感がこなれており、山や雨天時以外に着用していても違和感のないデザインです。普通に日常使いできそうです。
もちろん、フード部分が深いので、ある程度シーンは選ぶかとは思いますが、子どもと一緒に公園に行くとか、少しアクティブに動くような状況であれば、違和感はなさそうです。
まとめ
日常で普通に使えるので、もっと早く買えばよかった
というわけで、モンベルのサンダーパスジャケットの感想でした。
レインウェア、買ってみようかな、と思いながら中々買うタイミングがなかったのですが、こんなに性能が高い&普通に日常使い出来るならもっと早く買えば良かったすね…。
低山ハイク用に購入したものではありますが、日常的な悪天候時に使って快適な商品ではあったので、日常で使い倒していこうかな、と思います。
車に乗り降りするときの利益実感デカい
尚、現状、利益実感が一番大きいシーンは、自家用車への乗り降りのタイミングだったりします。
車に乗り降りするタイミングで傘をさしたりとじたりしようとすると、車内に雨が吹き込んだり、反対に自分が濡れたりで結構大変だったのですが、サンダーパスジャケットを着用することで、最小限の濡れで済むようになり、細かいところですがQOLが向上しました。
一番安いサンダーパスジャケットでもこれだけの製品なので、ストームクルーザーとか、多分すげぇいいんでしょうね。
まあ、とりあえずモンベルのレインウェアであれば、どれを買っても問題はなさそうで、おすすめできそうです。