teke teke my life

学習・体験・消費のメモ帳

公認内部監査人資格試験に監査未経験・2か月の独学で合格したので、学習内容と感触を記録しておきます。

予備校で無駄な費用をかけたくなかったので、独学で学習し、2か月程度で合格しました。アビタスに通った方の合格レポートはちょくちょく見るのですが、完全に独学で学習してのCIA合格レポートはあまり見当たらなかったので、後学者のために、独学時の感触を記録に残しておくこととします。

公認内部監査人資格、通称CIA資格です。監査業務をやっているわけではないのですが、管理部門の経験から、受験資格を満たしていることがわかったので、なんとなく受験してみたのが受験の経緯です。

尚、公認内部監査人資格は、監査業務に携わっていない場合でも、取得をしておくと、ガバナンスの知識がある人材であるという見方をされて、大企業では社内的にも潰しがきくので、監査業務に携わるつもりがなかったり、転職する気がなくても、取っておいて損はないかと思います。維持費はかかりますけどね。

①独学か、予備校への通学か

独学で十分に対応できる試験内容です

公認内部監査人(CIA)資格は結構アビタスの講座に通わないと取得できないと言われることが多いです。

理由は大体「学習参考資料が少ない」「公認内部監査人試験の全容がわからない」あたりです。実際、よくわからないので、アビタスなんかに通った方が早いというのは一理あるかもしれません。

ただ、受けた感じ、通学が必要なほど細かな知識が必要な資格ではなく、考え方と内部管理について常識的な判断が出来れば、問題なく合格できる資格だと思うので、あえて通う必要はないと思います。

実際、独学で学習してみて思いましたが、アビタスに20万円払う必要のあるような内容ではないと思いますし、CIAの取得が必要なレベルのビジネスマンや、資格が活用できる業務をされている方であれば、独学で十分対応できると思います。

参考書も通常の書店で販売されている書籍1冊で合格できます。

学習参考資料も、不足しているとはいえ、後述の通り、決定版ともいえる「公認内部監査人資格認定試験対応 内部監査基本テキスト〈第4版〉」が存在するので、実態としては困らないです(本書も7500円程度とお値段が張るのですが、1万円しないので、それでもまあ安い方です)

国際資格につきものの申し込むのが大変、という点についても、USCPAのように複雑怪奇だったり、単位が必要なわけではないので、ネットで調べれば申し込み関係は十分対応できると思います。この点でも、予備校のサポートは必要なさそうです。

②おすすめの参考書・問題集(学習ツール)

「公認内部監査人資格認定試験対応 内部監査基本テキスト」1冊でOK

結論としては、「公認内部監査人資格認定試験対応 内部監査基本テキスト」1冊やれば、十分対応できると思います。尚、本参考書は、テキストのほかに各Partの問題集もついています。(追記:第4版に更新されましたね)

考え方を身に着ける意味でも、問題に慣れる意味でも、試験対策に偏りすぎず、試験特有の考え方はしっかりと見極められるこのテキスト兼問題集は、ベストな一冊だと思いますね。

僕も、最初は本テキストの演習問題も全く解けなかったのですが、著者のコメント通り、3周しっかり読んで、3周問題を回したら、普通に解けるようになりましたし、CIA試験の本番でも、問題なく効力を発揮しました。

※本テキスト付属の問題集の解説がわかりづらいという声もききますが、理解度が高まると、わかるようになります。解説がわからないうちは、合格水準に達するレベルの理解が出来ていないということかと思いますので、何回も読んで解きなおしましょう。

アビタスやTACのテキストやMCカードをメルカリ等で中古で購入する方もいらっしゃるようですが、本テキストで特に不足は感じなかったので、高額な予備校のテキストを購入するよりは、本テキストでしっかり学習した方が良いと思います。

尚、公式の高額な問題集「GLEIM CIA Review」もやりませんでしたが、特に必要はありませんでした。高額ですし、買わなくていいと思います。

GLEIM CIA Review Seventeenth Edition Part 1 日本語版

GLEIM CIA Review Seventeenth Edition Part 2 日本語版

GLEIM CIA Review Seventeenth Edition Part 3 日本語版

本書に記載されていない問題も出ますが、合否には直結しません。

但し、CIA試験の方が試験の改訂タイミングが多く、範囲が広いため、例えばISO31000など、本書にさほど記載のない概念も多少出てきます。完璧にこれですべてカバーできているかというとそうではないです。

ただ、そうはいっても、やはり本書1冊の範囲を取りこぼさなければ合格できるのは間違いないので、特に問題はありません。別に満点とるのが目的ではなく、合格するのが目的なので、合格水準に達すれば良いのです。

③公認内部監査人資格試験(CIA)の学習時間

独学でも学習時間は2か月×1.5時間=90時間ぐらいで合格できます

自分の実績で言うと、行き帰りの電車30分+自宅学習1時間ぐらいのペースで2か月未満の学習期間でした。Part1~3をすべて合格するのに学習した時間は多く見積もっても90時間ぐらいでしょうか。

ネットで検索すると、標準的には300~500時間、という話ですが、基本的に暗記が求められるわけでもないですし、粗々の概念さえつかめばよく、厚い参考書1冊に収まる話なので、そこまで時間はかからないと思います。

集中すれば60時間ぐらいでも問題なさそうな気はしますし、学習開始から最短1カ月で合格できるかもしれないですね。

(ただ、参考書の選び方間違えたりすると、膨大に時間がかかりそうではあります。)

④Part1について

難易度はさほど高くないが、独特の問題のテイストに慣れられるかがポイント

Part1はまさに考え方の理解を問われるもので、体感では一番簡単な印象でした。

CIA特有の書き振りに頭を合わせる必要があるので、しっかりと上記テキストの問題集をこなしてから行かないと、厳しい部分もあると思いますが、問題文に慣れていれば、スタンダードにわかりやすい問題が多いと思います。

テキストがしっかり理解できていれば、特に問題なく合格できそうです。

尚、Part1とPart2は連関性が強いので、同時に学習し、ほぼ同時に受けたほうが、良さそうな感じはしますね。

Part1の学習期間は1カ月程度

1カ月ぐらいの時間をかけて学習し、最初に受けて普通に合格しました。受験していて、合格したなと確信が持てた試験でもあります。(1カ月程度、というのは、Part2も合わせて学習していたからで、実際にPart1の部分に限定すると、3,4週間ぐらいですね

⑤Part2について

実務的な問題が多いPart2

Part1が理論だとすると、Part2は、どちらかと言えば、実務上の対応を問われる問題が多いです。

Part1よりは明確に難しいのですが、Part1の理解を前提にビジネスジャッジが適切に出来れば、極論、学習しなくても答えがわかる問題が多いです。その意味で、社会人経験が一定以上あり、適切な感性があれば、Part1より楽なのではないかという説があります。

「実務上、だれが権限や責任を持って各内部監査業務にあたるべきか」といった設問の割合が多いように感じたので、学習時はそういった観点を意識して学習すると良いかもしれませんね。

学習期間は2週間程度

2番目に受けて合格はしましたが、権限・責任のあたりはもう少し学習しておけば良かったかな、と試験中に思ったりしました。

学習期間はPart1と並行して学習した期間を含めても正味2週間ぐらいですね。感覚的に実務上どうあるべきかはわかる分、Part1で学習した理論がしっかり理解できていれば、あまり落ちそうな感じはしませんでした。

⑥Part3について

一番簡単だが、ハマると落ち続けると噂のPart3

ビジネス理論などの問題が多く、ある意味では一番簡単で、ある意味一番難しいとされるパートです。僕の周囲の方にきいても、Part3で落ちて一向に合格できず、困っている方が結構いました。

とはいえ、ISO31000の問題が想定外に出ること、英語の原文を読まないとニュアンスがつかみづらい問題が多いことを除けば、実態としては、そんなに苦労はしないような気はします。

知らなくても概ねこれかな、と回答がわかるケースもあるので、落ち着いて考えるのが重要です。

問題の求める考え方は相変わらず独特で、Part1,2と時期を開けると厳しい感じはしますので、出来ればPart1,2の2週間後には受けたいです。この辺、スケジュールはちゃんと組んで学習したいところですね。

学習期間は1週間半程度

3番目に受けてするっと合格しました。全く認識のなかったISO31000の問題が想定外に10問程度(1割)出たので、全部間違ってたら死ぬなーと思いましたが、さすがに言わんとすることは読み取れたので、なんとか合格できました。

Part3が合格できない場合、要因としては「Part1・2から間を空けすぎて独特の問題文への慣れが消失した」「ビジネス理論が腑に落ちていない」の2種類がある気がするので、テキストを読んでいて特に知識不足感がないのに落ちる場合は、Part1、2に戻って、問題を1周回してみた方が良いかもしれません。

学習期間は1週間半ぐらいでしたが、概ね知っていることばかりだったので、そこまで根を詰めて学習しませんでした。基本的に、原理原則に基づいて正しいであろう選択肢を選べれば直接的な知識がなくても解けるのは、この試験の良いところですね。

⑦全体を振り返って

暗記することではなく、理解することが重要

暗記は求められておらず、内部監査における考え方の理解が求められている試験です。暗記でやろうとすると、限界があると思うので、上記テキストがきちんと腹落ちするまで読み込み、問題を解いて誤読をなくすのが重要だと思いますね。

そういう意味では、暗記系学習というよりは、多少難しくても、根本的な理屈が書いてあるテキストをじっくり読んで、実際に問題を解いてみて、どうしてこの答えなのかの理屈を理解するところが一番の肝だと思います。

試験当日は日本語直訳の問題文がネック。困ったら原文を表示してみよう

尚、試験本番では問題集以上によくわからない日本語に向き合う羽目になるので、「日本語で何を言っているのかわけがわからない!」と思ったら、英語に変更(試験中は自由に変更できる)して、原文を確認してみるのをお勧めします。

TOEIC500点以下の僕でも「そういうことか…」と英語で読むと意図がつかめて解ける問題が多かったので、おそらく普遍的に有効なテクニックだと思いますね。 

国際的な資格なので、セキュリティがすごい…

あと、試験で印象的だったのは、本人確認で静脈認証を取られるところで、ここまでするか…!?と驚いた覚えがあります。まあ、替え玉受験でも成功すれば勝ちですもんねー。

国際資格なので、どこまで試験会場に信頼性があるかわからないし、それぐらいして当然なのかもしれないですね。

※後日追記

2018年ごろの話なので、少し傾向が変わっている可能性はありますが、CIA自体は特に法令を参照するような試験ではないので、同様に対応できると思います。

CIAの受験者、相当数が限られるはずなのに、公開後2年で、15000アクセス以上されているので、かなりの数の方がこの記事を多少なりとも見られたということなのでしょうか。役に立っていれば幸いです。