Amazon Echoを導入していたのですが、声で操作するというのが思いのほか快適なので、これは家電リモコンを増設してでも疑似スマートホーム化したいなぁ、という気持ちになりました。
色々調べていると、ラトックシステムのものが実売6000円ちょいで性能的にも十分、ということだったので、色々と不完全なもの、というレビューを見ながらも、おそるおそる購入してみました。
①スマート家電コントローラ(RS-WFIREX3)自体の設定手順
操作したい家電をプリセットから登録する
RS-WFIREX3をアレクサと連動させるには、まずRS-WFIREX3単体に家の中で操作したい家電製品を登録しないといけません。
赤外線リモコンが存在するものが対象となるので、AV機器・空調・照明(LED)が中心です。国内主要メーカーの比較的新しい製品のリモコンはプリセット登録されているので、自分の所有している家電を選択して登録していけばよいだけです。
家電が登録されていなければ手動で登録
また、登録されていない場合でも、手動でRS-WFIREX3に覚えさせることができます(アプリで割り当てたいボタンを指定したあと、リモコンの該当するボタンをRS-WFIREX3に向けて押すだけ)。
ここの設定でそもそもWi-FiにRS-WFIREX3がつながらない、という不具合が発生するらしいのだが、少なくともうちでは発生しませんでした。
家電の設定が完了したら、Amazon Echoに連携する家電を選択し、Amazon Echoの「スマートホーム機器」として認識されるようにしておきます。
この操作も、さほど複雑ではないので、クイックマニュアルを見れば大概の人が出来ると思いますね。
②Amazon Echoとの連動の設定
アレクサアプリ側からデバイスを追加
RS-WFIREX3の設定が完了したところで、アレクサアプリを起動し、先ほど連携対象にした家電を、「スマートホーム」⇒「デバイスを追加」から追加します。
追加操作をすると、スマートホーム機器として登録しておいた家電のリモコンの電源オンオフがすべてアレクサ側に登録されます(20個まで、という制限はありますが)。
少し煩雑だが、ここで音声操作は可能
この時点で、「アレクサ、〇〇をつけてor消して」(〇〇は設定した名前)で家電をつけたり消したりできるようになるので、例えば、空調機器など、オンオフが重要な機器はそれなりに便利に操作できるようになります(扇風機とか)。
ただ、ここまでだと細かい操作は「アレクサ、家電リモコンで〇〇を××して」と言わないといけないので、実態としてはそこまで便利にはなりません。
③定型アクションと家電リモコンの手動登録機能で、機能を拡張する。
より短いフレーズで操作できるように個別設定する
そこで、スマートホーム機器のオンオフと特定のワード「アレクサ、~」を紐付けできるアレクサ側の定型アクション機能と、各家電のリモコン機能を仮想ボタンに合わせて手動で登録できる家電リモコン側の手動登録機能を使います。
やり方は3ステップ。
- 家電リモコンで新しい家電登録として「照明」⇒「手動」と進み、「全灯」に行いたいリモコン操作その1(例えば、オーディオの次の曲など)と、「消灯」に行いたいリモコン操作その2を設定する。名前はなんでもいい。
- スマートホーム機器の対象として上記の仮想の照明家電をアレクサに登録する。
- アレクサの定型アクション機能を使い、「アレクサ、飛ばして」という単語に対応する定型アクションに先ほど登録した仮想の照明家電の「全灯」を割り当てる。
同じように、例えばTVの30秒スキップや、LED照明の暖色/寒色への切り替えなど、頻度の高い行動を登録しておくことで、いちいち長いワードを言わなくても、「アレクサ、〇〇」で運用できるようになります。
留意点
ただ、アレクサ内で優先されるワードとバッティングした場合、そちらが優先されてうまく反応しなかったり、似たようなワードが多いものをセットしてしまうと、誤作動が起きてしまうので、思ったよりもどういった名前にするか、に苦慮するのは難点ですかね。
(例えば、「アレクサ、NHK」でTVを1chに変更する処理をしようとすると、NHKラジオニュースがかかってしまう。)
まとめ
全体として、それほど設定には苦慮しないし、設定しただけの価値は十分にある。
アマゾンエコーも含めて15000円程度で購入できると考えれば、かなり生活に劇的な変化を与えられるし、設定もさほど難しくないので、デジタルネイティブな方であれば、問題なくできるかと思います。
また、家電リモコン自体の機能で、外出先からコントロールできるのも、空調などに関しては使える機能だと思います。温度計や湿度計もついていますしね。
例えば「アレクサ、いってきます」で照明消灯、テレビ、扇風機、エアコン等各種家電の停止をしたくても、赤外線では電源のオンオフが共通化されているケースが多い(というかほぼそうだよね)ので、「オン⇨オフ」は可能なものの、「オフ⇨オン」も同時にかかってしまうとか、そういった限界はあります。
とはいえ、かなり価値のある体験ができるので、購入して、色々と試してみると、いいかもしれないですね。